
広島県の東部に位置する府中市は、三方を山に囲まれ、古くから石州街道沿いの宿場町として栄えてきました。
この地で家具づくりが始まったのは、今からおよそ300年前、江戸時代の元禄末期のことです。
長い歴史の中でその品質の高さや、技術の確かさから次第に全国的にも知られるようになり、
現在では府中家具なら間違いないと信頼を頂けるようになりました。

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府中の家具づくりは、木を厳選することから始まります。長い年月をかけ、原木を充分寝かせること。
木の質・色あいや杢目を読み取って生かすこと。
それは、例えるならワインづくりにも似ています。

桐なら3~5年、ケヤキなら10年以上もの間自然の風にさらします。家具になってから反りや割れ等の狂いが出ないようにするのです。

日本の家具材の代表「ケヤキ」のように、育った地域や木の種類によって木肌の色や杢目に個性があります。その個性を生かした家具づくりをしています。

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府中の家具づくりには、さまざまな技術の積み重ねがあります。
例えば引出しを使いやすくする加工や、美しい曲線を生み出す道具や方法など。

この技法「蟻(あり)組」は、引出しの側板と前板を組み合わせる方法です。できるだけ長く使って頂けるように丈夫に作ります。

何度も調整をして、ゆるくなく、固くない引出しが衣類を虫や湿気から守ります。

杢目を充分に生かせるように7~10回以上も塗り重ねます。生活の中でのキズもつきにくくなります。



















